ついに猫ペイント1.23にて、待望のベクタレイヤー保存機能がつきました。
保存形式は「.nv」。
Nekopaint
Vector ってとこでしょうか。
いい機会なので、ベクタレイヤーについていろいろとまとめてみました。
1. ベクタレイヤーとは
ベクタレイヤーとは、自分が描いた線を後から曲げたり太さを変えたりできる特殊なレイヤーのことです。
ストロークの調整には便利なレイヤーですが、オプションがフリーハンドと曲線しか使えなかったり
ストローク全体の位置移動ができないなどの短所もあります。
Illustratorのブラシと似ていますが、あちらはどこまで拡大してもピクセルが見えないベクター画像、
猫ペイントのベクタレイヤーは拡大してみるとピクセルがはっきりと確認できるラスター画像です。
2. 解説用語について本記事で使っている用語についてですが、本家のベクタレイヤー説明がなくなってるので正式名称の確認がとれません。
なので、下図のように呼んでいます。
ねこヘルプが公開されたら正式名称がわかるのかな??
3. ペン入れツール(SAI)との比較上のほうでベクタレイヤーとは何ぞやというのを少し説明しましたが、
ぶっちゃけSAIのペン入れツールみたいなものと言ったほうがわかりやすいんじゃないかと思います。
ペン入れツールとの相違点は、
相違箇所
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ペン入れレイヤー(SAI)
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ベクタレイヤー(猫)
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線の描画後の自動補正
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あり
| なし
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ジッターブラシの利用
| 不可
| 可
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直線の利用
| 可
| ほぼ不可
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ストロークの結合
| 可
| 不可
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ってとこですかね。
感想を言うならば、線を引いた後の自動補正がない点は猫ペイント独自の特色であり長所だと思います。
しかし、ストロークの操作はペン入れツールの方が柔軟性に富んでいます。
ベクタレイヤーはストロークの結合が行えませんし、直線の曲線化や曲線の直線化は
ベクタレイヤーでやろうとするとペン入れツールと比べると非常に手間がかかります。
(※できないこともないのですが曲線のハンドルをいちいち調整しなくてはなりません。)
両者に軍配を上げるとするならば、
描画まで
・・・ベクタレイヤー、描画後の操作
・・・ペン入れツール ってとこですね。
4. 長所&短所
○長所・・・線を引いた後に位置や太さを調整できるため、線の修正作業がとても楽になる
×短所・・・version1.23現在、ベクタレイヤーと通常レイヤーの保存は別々なため管理がやや面倒
以下、使い方について説明